1912クヌギ黄葉
(写真① クヌギの黄葉)
1912コナラ
(写真② コナラの巨木)

1912アカシデ
(写真③ アカシデ)

写真①はクヌギの黄葉で、写真②はコナラの大木です。
クヌギもコナラもかって里山の主役でした。これらは、薪炭用には数年に一度根元から切って更新するので、背丈は高くなく株立ちしているのが普通の樹形でした。
ところが化石燃料が普及すると放置状態となり、里山のコナラ、クヌギは大木化します。

以前、樹名板を設置するために峯山の散策路を樹木医さんと一緒に歩きましたが、名前を言われるまでそれがクヌギ、コナラと気付かぬほど巨木化していました。それは桑の木についても言えます。巨木には樹名板が取り付けてありますので、散策のおり確かめてみて下さい。イメージが変わります。

ところで、クヌギ、コナラの類はハハソとも言います。万葉集にも出てくる古語です。今、峯山の会では、このハハソを雑木林に増やそうと実生苗を移植しています。
数年後には樹液にクワガタやカブトムシが集まり、子供たちを喜ばせることでしょう。秋には黄葉が散策する人を楽しませ、その実を求めてタヌキが出てくるかもしれません。時にはイノシシも。

先日、通称テラスから下を眺めていたら、紅葉した木が何本か目に入りました。近づいてみるとアカシデの幼木がきれいに色づいていました(写真③)。隣りの黄葉はアカメガシワです。他にもカエデの実生木が紅葉していました。今年もようやく気温が下がってきたので一気に色づいたのでしょう。
この分でいくと何年も経たないうちに、峯山の雑木林は恰好の秋の散策場所になりそうです。