里山エッセイ・鎌倉峯山の四季

峯山の四季折々の状況と活動内容をお知らせします。

タグ:AI植物図鑑

200623フジバカマ
   (成長したフジバカマ)

200623ホタルブクロ
    (ホタルブクロ)
6月ともなれば、草刈りの最盛期となります。この時期には、雑草の他に篠竹や真竹の竹の子も出てくるので毎日でも草刈りをしたくなります。
ただ、畑では障害物は殆どないので草刈り機を大きく振り回して効率よく作業が出来ますが、山ではそうはいきません。竹や木の切り株が潜んでいたり、なぜか思わぬところに道路標識があったりして油断できません。無造作に振り回すといわゆるキックバックが起きてひどい目にあいます。そこで、慎重に少しづつ刈るので結構時間がかかります。
その上、スマホにAI植物図鑑を入れたので、気になるものはパチリと撮っているのでいっそう遅くなります。のんびりと作業をしているので発見も沢山あります。最近では絶滅危惧種に指定されているフジバカマに気が付き、作業を止めて周りの草引きをやりました。驚いたことに日当たりがよくなったせいか急に成長し、3日も経たないうちに背丈が倍にも伸びました。汐見台のノコンギクも春先に刈り残しておいたら今では40cm程に伸びて群落となっています。
まだ手を入れてない斜面にはホタルブクロがあちこちに咲いています。雑草の中に生えているのでむやみに背が高く、本当にそうなのか持ち帰って調べるという人がいましたが、間違いないようです。
樹木としては、これも日当たりがよくなったせいか実生苗があちこちに出てきています。一番多いのはアカメガシワ、カラスザンショ、ニワトコですが、カエデ、エノキ、クサギ、クワ、ヒメコウゾ、それと桜類が目立ちます。桜類は、AI植物図鑑によれば、里桜、スモモと断定されています。
これらは、今整備中の作業路であるこかげ道の木陰用にせっせと移植しています。10年も経てば立派な緑陰を作ってくれるでしょう。
今、しょうちゃんがヤマユリの周辺の手入れをしていますが、これは2年前に市職員がボランティアで植え込んだものです。数年後の峯山がどのようになるのか楽しみなことです。

雑草の名前
雑草という名前の植物は無いとは、さるやんごとなきお方のご発言ですが、ここでは、草刈りの対象となる草々のことと思って下さい。
これから本格的な草刈りの季節となりますが、峯山の竹藪の跡地に生える草々は、畑に生える草とかなり違っています。
何も知らずに刈り取ってしまうのは申し訳がないので名前を調べることにしました。スマホのソフトにAI植物図鑑というのがあると知り早速ゲットしました。
知りたい植物をパチリと写真撮影すると瞬時に名前と詳しい内容が表示されます。いつも見かける草の名前が分かると、フムフムと納得して作業を進めることができます。
余りに簡単に名前が分かるので、少し心配になりテストの意味で、ネムの木の幹を撮影してみました。トックリランと出てきました。?と思い、角度を変えて撮ると今度は幸せの木と表示されます。木肌だけでは情報量が少なすぎると思いますが、どうやらこのソフトには断定癖があるようです。
「多分・・・」とか「・・・かも知れない」という奥ゆかしさとは無縁のようです。
どこかの国のリーダーの発言のようで、ややうさん臭さを感じます。とはいえ便利なことは便利です。「・・・かも」と思い撮影するとキッパリと断定してくれるので安心できます。
ただ困ることもあります。先日ごくごく小さな白い花を咲かせている草の群落がありました。知らべてみるとキュウリグサと出てきました。名前が分かると愛着もわきます。まあいいかと刈り残しましたが、草刈りには草刈りの目的があります。目的を逸脱する心配があるのです。

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