
(雑木林のこかげ道)

(竹林沿いの移植木)
峯山の会では、約2万㎡を越える区域の緑地整備を行っています。
竹は、どこにでも侵食し、放っておくと全山竹薮化します。そしてこの中にある山桜の巨木が立ち枯れしてしまいます。そのため、山桜の保護と竹の侵食を食い止めるために、立ち木周りは竹の皆伐を行い、その他の場所は大幅に竹を間引いてこれ以上の竹藪化を阻止しようとしています。
しかし、この作業はかなりの難工事です。山中なのでとても足場が悪いのです。そこで、まず作業路を確保しないといけません。場所によってはロープを垂らして上り降りする箇所もあります。そんな苦労をして作った道なので、もう少し手を加えて散策路に活用出来ないかと考えました。
計画では、峯山の山頂から雑木林を経て杉木立の中を歩き、それからしばらく竹林沿いに歩いたあと、八雲神社ルートにある大タブの木のところに出ます。次に西に向かって樹木の下を通り梶原口近くに出ます。そこから峯山に戻る回遊路です。
それでどうなるかと云えば、いろいろな林相の中を歩くので変化に富んだ散策を楽しめる上に、山の中の様子をよく知ることが出来ます。小1時間ほど歩くことになるので、トレッキング効果も期待できます。疲れたら見晴らしのよいところのベンチに腰かけ、ぼんやり海や富士山を眺めていれば恰好のストレス解消になります。
名付けて「こかげ道」です。とはいえ、竹を皆伐したところは立ち木がないのでむしろ「ひなた道」です。そこで、せっせと実生の苗木を移植しています。10年もしたら立派な木陰を作ってくれることでしょう。
今、山に遊びに来ている子供たちが大きくなってこの道を歩いたとき、むかし、峯山の会のおっさん達が何かやっていたなあ、と思い出してくれれば、関係者は草葉の陰で大喜びすることでしょう。