191010茶花
(写真① 茶の花 2019/10/10)
1909茶の木
(写真② 実生の茶の木)
1905峯山茶
(写真③ 峯山茶 2019/5)
写真①は、峯山に自生する茶の木です。花が咲いたのは初めてです。日当たりがよくなったせいでしょう。
この辺り一帯が里山として機能していた頃は、茶の栽培もしていたようです。竹藪を切り拓いていくと、あちこちに茶の木の実生樹が出てきます。竹を切った後は、何かを植えるのがルールとなっていますので、この実生樹を移植してみました。場所は、峯山広場の下にある杉林の隣りです。今まで日当たりの悪いところにいたせいか、いじけていて育ちがよくありません。しばらく手当てが必要なようです。(写真②)
八十八夜の当日に写真①の茶の木の一番茶を摘んでみました。蒸して、揉んで煎茶にしてみたのですが、香りがありません。正直言ってガッカリです。そこで、炒ってみました。つまりほうじ茶です。(写真③)
こちらは、香りも味も少し出てきて何とか飲めます。うまい茶菓子があればとの条件付きですが。
茶は、栄西禅師が唐から持ち込んで日本に普及させたと言われます。栄西が鎌倉に来た時、ときの将軍、源実朝が酒に溺れていて、その治療が必要となり、酒の代わりに茶を飲ませたといいます。
何んだかまゆつばですねえ。酒の代わりに茶を飲んで満足するものでしょうか。もっとも、当時茶は薬として用いたそうですから、実朝も苦い顔をして仕方なしに飲んでいたのでしょう。しかし、歌人として後世に名を残したのですから、それなりに効果はあったと云えます。
一体、ここに生えている茶は、いつ頃からのものでしょうか。栄西、実朝時代の生き残りとは思えませんが、そうでないとも言い切れません。何しろここは鎌倉時代の遺跡がごろごろしている処ですから。
峯山の茶を飲むとアル中が収まるとなれば、えらいことになります。特効薬として世に出る可能性があります。せいぜい気張って茶の木の手入れに精を出してみましょう。