201113落ち葉2

落ち葉の季節となりました。サクサクと音を立てながら山道を歩くとそれだけでセロトニンが溢れ出て気分が爽快となります。
ここでいう落ち葉は落葉樹の山桜、コナラなどのことですが、山道を仔細に観察すると、薄汚れた落ち葉が分厚く積もっています。これは、変な言い方ですが常緑樹の落ち葉です。常緑といっても葉の寿命がくれば当然落葉しますが普段はあまり気に留めません。初夏に沢山葉を落とし、今の時期は半分土にかえっています。しかし落葉といえば落葉樹の葉です。軽やかで色も変化に富んでいます。この膨大な量の落ち葉の使い道を考えてみました。何んといっても堆肥利用でしょう。ところが公有地では畑が許可されていないので折角作った良質の堆肥も使い道がありません。次に落ち葉焚き。この煙の匂いにたまらない郷愁を感じるのは年のせいでしょうか。近頃はクレーマーが多くて自宅での落ち葉焚きもままなりません。ましてや公有地ではとんでもないと言われます。そこで考えました。葬送の時に落ち葉を棺桶一杯に詰めるのはどうか。葬儀の折りに花を飾るのはよく目にしますが、私はあれを目にするたびに、あれでは花の匂いで窒息しないかと心痛めます。まあ、ご本人は息をしていないので関係ないでしょうが、自分のときはご免蒙りたいものです。それより落ち葉で覆ってもらいたいものです。名付けて落ち葉葬です。そんな話を、ある会合の席で披露したら意外にも賛同者が大勢いて驚きました。だれもバラやユリの濃厚な匂いは勘弁してほしいとのことです。なかには吉野山のものが欲しいとか、私は白神山地のものがいいとかリクエストがありました。
私としては勿論峯山の山桜、コナラ、クヌギ、カエデ、アカシデなど、それとハゼやイヌビワも彩りとして欲しいところです。かなりの量が必要ですから、今年あたりからきれいな落ち葉を収集しようかと思っています。