w_e_fujimidai
写真① 富士見台のベンチ

191112汐見台ベンチ
写真② 汐見台のベンチ

今年(2019年)は何時までも秋が深まらず、富士山の初冠雪は昨年より26日も遅れました。冠雪となれば常盤山緑地の富士見台の出番です。2017年にボランティア活動を始めて最初に行ったのは散策路の整備です。覆いかぶさる篠竹を刈り払いして歩きやすくしました。
この時に、ここから富士山が見えるはずだと見当をつけて薮を切り拓いたところ、案のじょう見事な富士山が現れました。そこで、この場所を富士見台と勝手に命名し、ベンチを置いたのです。写真①はこの時に描いたスケッチです。ところがこの事で市とひと悶着がありました。どなたが市に通報したのです。この方は、いいところにベンチがあって楽しめたということを云いたかったらしいですが、市の受け止め方は真逆です。とんでも無いことをしてくれたと、おっとり刀で現地に駆けつけました。しかも3人も。たまたま近くで手入れしていた私は、あえなく現行犯逮捕されてしまいました。責任者らしき人は直ちに撤去せよとえらい剣幕です。こちらは設置した理由の弁明などしているうちに相手側の一人が中を取り持ってくれて、折角作ったのだから、使用後に片付けるという条件で、どうにか一件落着しました。
こういうことがあるので、要領のいい人は、トラブルを恐れて何も手を出さずに黙って便利さのみを享受します。しかし、これでは快適な山歩きなど出来なくなります。誰かがやらねばならぬことです。
昔からこういう事態のことを下世話に、沈香も焚かず屁もこかずといいます。ひたすら無難に時を過ごすことのいいです。しかし、皆がみなこういう感覚で過ごしたらどうなるでしょうか。里山でいえば、竹林化し、山道が塞がり、山桜の巨樹が枯死することになるわけです。沈香は無理としても、自分たちの出来る範囲で、将来のために役立つ活動をしたいものです。
写真②は、汐見台のベンチです。竹藪を切り拓いて海が見えるようになったので、ここにも枯死した桧を利用したベンチを置きました。春には菜の花越しに景観をめでることが出来ます。