
真夏の暑い盛りでも、ふと秋を感じることがあります。それは、草花の移ろいであったり、空の色や風の吹き具合などに突然のように現れます。
お盆休みと称して10日程山に入らなかったので、代わりに久しぶりに早朝散歩をしてみました。以前はこれが日課でしたが山仕事をするようになり中断していました。夜明け前から歩きはじめますが、普段気付かないことに出合い新鮮な気分になります。何よりも静寂さが気に入っていますし、あちこちに秋の気配を感じ取ることができました。
ラジオ体操のグループにも出会いました。以前は大勢の人たちがラジオを鳴らし、声高に喋るので苦手でしたが、リタイヤした人が一気に増えたのでしょう、今は2,3人でひっそりとやっていました。これは秋の気配というより、何だか人生の秋を感じるようで侘しい気がしました。
山での気配は、何んといっても草花の変化です。ヤブランが薄紫の花を立て、ヤブミョウガの実が暗紫色に色づき、そしてミズヒキソウが路傍に目立つようになると秋近しです。そして、今年の秋はどんな事になるか気になる時期です。
フジバカマは順調に繁茂していますが、ミソハギはうまく花が咲いてくれません。栗の実はどうか、イヌビワはジャムが作れるほどになってくれるか? 市の調査によるとタヌキが増えているようですから、イヌビワの実の争奪戦になるかもしれません。9月に入るとNPO法人やまもり主宰の子供のためのイベントが予定されています。今度のテーマは「秋の峯山を味わおう」だそうです。ますます心配になります。