里山エッセイ・鎌倉峯山の四季

峯山の四季折々の状況と活動内容をお知らせします。

2020年10月

201017野草

写真①

201017ナンテンハギ
写真②
写真①は、10月中旬の酒席にのうせいさんが持参された峯山の食べられる野草です。
皿の上から時計周りに、ナンテンハギの甘酢漬け、ノゲシのおひたし、それとイヌビワの葉の辛し和えです。いずれもヘエーと感嘆したくなる結構な味です。下の小皿は私のシソの実の味噌炒めがみすぼらしく見えます。
写真②は、掘り出したナンテンハギとツリガネニンジンの姿です。いずれも楚々とした草姿から想像できない武骨で頑丈そうな根を持っています。これなら草刈りされてもすぐに芽を出すのも頷けます。県有地では、他所からの種子を蒔くことは禁じられていますが、自生種を移植することは緑化の一環として問題ありません。
峯山の会では、竹林を皆伐した跡地に、これらを移植したらどうかと考えています。食べて美味しい野草は、峯山に沢山自生していますので、近々のうせいさんがこれらの資料をレシピ付きでホームページにアップするそうです。ご期待下さい。
しかし、これらはお酒のあてには十分ですが、こうなると主食の類が欲しくなりますねえ。
豆や芋が有力ですが、トマトは毎年出てきますが、大豆、さつま芋などは自生していません。
そこで思いついたのがドングリです。クリも見かけますが、圧倒的に多いのはドングリです。ブナ科の巨木が多い峯山ではこの時期散策路はドングリだらけです。
縄文人の常食だったのですからこれを使わない手はありません。炒ったり、粉にして粥や団子にしたりといろいろな活用法が考えられます。
のうせいさんにひと踏ん張りしてもらって、ドングリレシピも加えてもらいましょう。そのうちに主食、副菜の揃った峯山膳をご披露できるでしょう。

201009シソ味噌

峯山では、今年はシソの実がいっぱいつきました。放っておけば、こぼれ種が落ちて来年も沢山芽を出すことでしょう。でも、全山シソ山にしたいわけではないので、シソの実の利用を考えました。
思い出すのは、以前ボランティア先の修道院で、ある人が熱心にシソの実をしごいている姿です。
大きなブリキのバケツの中にせっせと実を落としています。聞けば、つくだ煮や塩漬けなど、いろいろなものに利用できると言います。その時は、ふーんと聞き流しましたが、クックパッドを見るとなる程美味しそうなメニューが沢山掲載されています。
そこで、幾つか試してみました。まず、味噌炒めです。至極簡単なものです。サラダオイルで一分ほど炒めたあと、お酒、みりん、砂糖の合わせ味噌を加え、さらに炒めて煮詰めるだけです。出汁醤油を少し加える味がよくなります。
これをお酒好きの神父さんに味見してもらったら、これはいける、お酒がすすむ、コロナストレス解除に最高だと言われました。もう一品は、つくだ煮です。醤油、お酒、みりん、砂糖で煮詰めるだけです。ご飯にふりかけのようにのせるとなかなかいけます。しかし、甘すぎました。レシピ通りにやると大抵甘すぎる傾向にあります。これは再挑戦することにしましょう。
メンバーの女性、キコちゃんは、塩漬けにしたあとオリーブ油に漬け込んだそうです。パスタに絡めるといい味になるそうです。つまりワインにも合うという訳です。イヌビワといい桑の実といい山の恵みはつきることがありません。山桜以外にも峯山愛が高まります。
いま、のうせいさんが食べられる野草を熱心に調べています。今のシーズンですとナンテンハギが、菊の香りがしてうまいそうです。これらを増やそうかという計画も出ています。花もきれいですし、実現すれば、峯山は食べらる野草類の宝庫になりそうです。峯山愛が一層高まることでしょう。
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