
今年(2020年)のイヌビワは美味しいです。黒く熟した実を生食するとかなり甘みがあります。そこで、ジャムにしてみました。砂糖を少量入れて5分ほど煮込み、レモンを加えてさらに5分煮ると結構なジャムに仕上がりました。
皮は破れずに丸いままなので、すりこ木で突いて、あんこで云えば半殺しにしました。つまりイヌビワのプリザーブジャムと云ったところです。
ところで、イヌビワはオス、メス異株だそうです。ややこしいのはオス株にも実が着くことです。
オス株の実は黒く熟しませんし、不味くて食べられたものではありません。ネット上は、イヌビワの果実は「食べられなくはないが旨くない」という記述が殆どです。私も以前食べた経験からこれは使い物にならないと思い込んでいましたが、先日仲間と一緒に食べてみて印象が一変しました。以前食べたのはオス株の実だったかも知れません。
因みにジャムを作るときに参考にしようとネット検索したら、自然愛好家グループのレシピが出てきました。写真を見ると明らかにオス株の実です。出来上がりの味の評価は出ていませんが多分まずいものが出来たはずです。
峯山の周辺にはイヌビワの木が沢山あります。今まで邪険に扱ってきましたが、実は食べられるし、木陰は作ってくれるし雑木林の主役にしてもよいと思い直しています。ただ、放っておくとひょろひょろと背丈が伸びて実の収穫が難しくなります。主枝を切り詰めて横枝を張り出させるなどの手入れが必要でしょう。桑の木も同様なことが言えます。桑の実も木によって味が違います。美味しい木から挿し木した苗を植えてありますが、今年あたりから収穫しやすいように剪定するつもりです。まるで里山の主になったような気分でいます。