里山エッセイ・鎌倉峯山の四季

峯山の四季折々の状況と活動内容をお知らせします。

2019年09月

1909被害富士見台
(写真① 富士見台周辺)

1909被害八雲神社ルート
(写真② 八雲神社ルート)

1909被害滑り台
(写真③) 峯山)

1909被害山頂
(写真③)山頂ルート)
2019/9/9、重陽の節句に吹き荒れた台風15号は、悲惨な置き土産を残していきました。
千葉県が酷いですが、ここ鎌倉でも千葉に隠れてあまり出ませんでしたが相当な被害です。土砂崩れ、倒木などで長期間停電が起こった箇所もあり、自衛隊が出動する事態となりました。
峯山周辺でも倒木が目立ちます。翌日に山に入りますと、惨憺たる有様です。
山道には藪が覆い被さり、切り拓かないと前に進めない状況です。
富士見台ではネムノキと山桜が道を塞いでいます。(写真①)
八雲神社ルートでは、クワノキとスギが折り重なって倒れ交通止め状態です。(写真②)
峯山山頂ルートでは、山桜が道を塞いでいます。(写真③)不安定な箇所を切断し、ちょっと手を付けられない部分は天然アーチとして残してあります。
もう一方のルートでは、山桜の太い枝が高いところで折れており、さらにミズキの大木も倒れてステップを塞いでいます。(写真④)
取り敢えず、人が通れる程度に片付けましたが、どうも山桜の枝が気になります。
後日、ロープをかけて安全確保してから突き刺さっている枝先を慎重に切断して枝を横倒しにしました。苦労しましたが、やって正解でした。
遠くから分かりませんでしたが折口の直径が30cmを越える太枝です。もし、これが何かの拍子に外れて落下したら大怪我どころか死人が出るかもしれません。ヤレ、ヤレです。
同じ頃、八雲神社ルートの倒木は、町内会の人々が迂回ルートを作ったので通れるようになりました。普段私たちが山歩きを楽しむルートも、誰かがこの様な地道な作業を行ってくれているからこそ、安全に歩けるわけです。その事を強く意識させられる数日間でした。

1907花火合成
(写真① 2019/7 鎌倉花火)
1801初日の出
(写真② 2018/1 初日の出)
1801赤富士
(写真③ 2018/1 初富士)
1810bbq
(写真➃ 2018/10 BBQ)

先日の中秋の名月は、残念ながら雲に隠れてしまいましたが、昨年は峯山山頂でお月見をしようと頃合いを見計らって出かけました。
昨今は何でもネットで調べられます。持参したiPadで方角を見定めて陣取りました。飲み食いの方は順調でしたが肝心のお月様が出ません。雲は厚くないのですが、ガスというかモヤというか何やら立ち込めていて月の影は現れません。
温暖化のせいか、もう日本では中秋の名月は無理なのでしょうか。ひと月遅れの13夜、ふた月遅れの10夜に期待するしかないようです。
山頂での楽しみは他にもいろいろあります。7月には鎌倉花火を見物しました。(写真①)水上花火まで見れたので感動ものです。浜辺で見物していると、風の無い時は打ち上げの煙で花火が見えない時があります。音はすれども姿はみえずほんにお前は屁のようだ状態です。山頂からは何の心配もありません。まことにクリアに鑑賞できます。
2018年の正月元旦に、気紛れに初日の出を見に出かけたことがあります。
何んと! 殆どのメンバーが顔を揃えました。誰かが持参したワンカップ酒を分け合って祝杯を挙げたものです。この時の日の出はまことに鮮やかで、振り返ると赤富士が望めます。こんな素晴らしい光景に出会える峯山を改めて見直したものです。(写真②、③)
BBQも楽しみました。山頂整備が一段落した時、ご苦労さん会を開いたのです。(写真④)
私はBBQが好きというより、炭火が熾っているのを見るのが好きです。本当は炭より焚き火がいいのですが、公有地での焚き火には規制があって難しいので仕方ありません。焚き火大好き人間としては、がまん、がまんの心境です。


写真① ベニバナボロギク
ベニバナボロギク

写真② ヤブミョウガ
1908薮ミョウガ3
写真③ ヤブラン
1908薮ラン
9月に入りました。暦の上では秋とはいえ、残暑は相変わらずです。汐見台にはベニバナボロギク(写真①)が大発生し、この駆除に手を焼きました。背丈が1m程なのでだまされました。実は2mを越えたものが倒伏し、これが釜首を持ち上げていたのです。もっと早めに駆除すべきでした。
8月半ばには、白い綿毛がまるで吹雪のように風の中で舞っていましたので来年が恐ろしいです。
先ずは、釜首部分を草刈し、このあと草刈機を縦に振って倒伏した茎をぶった切りして、ようやく根元を刈り取りします。炎暑の中の重労働です。これほど熱心に作業を行うのは、このあと菜の花の種まきをするためです。
汐見台は、真竹を皆伐して海が見えるようにした場所です。放っておくとまた元の立派な?竹藪に戻ってしまいます。竹を切ったあとに菜の花の種まきをすると竹の子発生を抑制できます。その上、桜の季節に菜の花が咲き競うので景観的にも喜ばれます。
ボロギクを退治すると、周りのヤブミョウガ(写真②)の白い花が目立ってきました。やや日当たりの悪いところに、これも大発生しています。ツユクサ科の植物なので、食べられるミョウガは出てきません。ただ、花の後は美しい青紫色の粒が目を楽しませます。
邪魔になるヤブミョウガを刈っていたら、日陰を好むヤブラン(写真③)が涼しそうな花をつけていました。こちらは秋が深まると真っ黒な数珠状の実をつけます。また、ミズヒキソウも花をつけ初めています。
空気は暑いです。でも草刈りをしていると、こうした草花の微妙な変化がよく分かります。秋は確実に忍び寄っている気配を感じて、一時暑さを忘れさせます。

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