里山エッセイ・鎌倉峯山の四季

峯山の四季折々の状況と活動内容をお知らせします。

ターザン
(写真① ターザンごっこ)

リンボウ_2
(写真② リンボウダンス)

一本橋
(写真③ 一本橋)
山頂から西に下るとゆるやかな斜面の雑木林に入ります。以前、ここには大きな山桜から太いふじ蔓がぶら下がっていました。
ここは、子供たちの一番人気の遊び場で、大勢の子がターザンごっこをしていました。(写真①)
子供だけではなくリーダーらしき大人までもぶら下がるので、さしものふじ蔓も耐えきれず、ある日山に入ったら下に落ちていました。子供たちのガッカリした顔が目に浮かんだものです。
この斜面の先には、峯山広場という100坪ほどの平坦地があります。
ここに、こんな遊びを知っているかなと思いつつリンボウダンス用の竹杭を立てたことがあります。
子供は新しもの好きです。果敢に挑戦していました。(写真②)
しかし、いつの間にか横棒が固定されてハードル遊びに変身していましたので引き抜きました。
キケンな状態を放置するわけにはいきません。しかし、子供たちは何がなくとも工夫して様々な遊びを考えだします。大人が提供するのは、安全な場所を確保してあげるだけで充分なようです。
雑木林と広場の間には空ぼり状の地形があります。ここに伐採した手頃の杉の木を一本橋のように渡しておいたら喜んで渡り始めました。(写真③)
雑木林には、クヌギやコナラの幼樹を植えてあります。これらが育ち、樹液を出すようになったらクワガタやカブトムシが寄ってくるはずです。それに釣られて子供たちも寄ってくるでしょう。
子供が集まれば大人もついてきます。そうやって峯山周辺が賑やかになれば、なかには山仕事を手伝うかと思う物好きも出てくるでしょう。つまりは将来展望が開けるといういうわけです。
今では、山桜の保護活動と共に、子供たちが安心して遊べる場所の提供が、鎌倉峯山の会の大きなテーマとなっています。

20171125光る海
(2017/11/25 光る海)

20180101日の出
(2018/1/1  初日の出)

20180101初富士
(2018/1/1 初富士)
3年まえに峯山の篠竹(アズマネザサ)を全部切り払おうと始めた頃は、こんな素晴らしい眺望が得られるとは思ってもいませんでした。
山桜の巨木が何本もあることに気付き、これは後世に残すべきだと、整備のための作業路を作ることから始めたのですが、海が見え始めた時は感動しました。桜の数が多いので結局全部を切り払うことになりました。
写真(2)と(3)は、山頂の篠竹をほぼ切り払った2018年の元旦風景です。この年は、ご褒美のような好天気に恵まれこのような写真が撮れました。
これだけの眺望があれば、山に上ろうという気になるというものです。
以来、この付近一帯の散策路を整備して大勢の人に山歩きの楽しさを満喫してもらおうと作業を行っています。その結果、あちこちの町内会の行事にも使われ始めて好評を得ています。
整備した展望スポットは山頂だけではありません。梶原口寄りには富士山が見えるところにベンチが置いてあります。この途中にある汐見台からは相模湾が広がります。ここには倒木を利用した腰掛を置いてあります。
今年の初夢は、山頂からの回遊路の完成です。今、尾根道と平行して梶原口に通じるルートを整備中です。勿論竹林、樹林管理用の作業路なのですが、雑木林を抜け、杉林に入り、さらに竹林の中を歩き、大タブの根元を辿ってまた雑木林の中を下るというやや複雑な道です。
これが完成すると山頂をスタート地点とする回遊路となり変化に富んだ山歩きを楽しめます。夏でも涼しい木陰をめぐる道なのでこかげ道と名付けるつもりです。この道の西半分は、ともさんが一人で頑張っていますが、他は斜面の造作なので体力勝負の気配です。夢に終わらぬよう精を出してみましょう。

1912イヌビワ
(イヌビワ)

写真は富士見台に生えているイヌビワの木です。イヌビワは峯山の至る所に生えています。今まで雑木林や広場の草刈りでは無造作に刈り取っていました。しかし、この写真のイヌビワは特別です。何しろ樹齢180年の山桜の枝を切除して救済された木なのです。
といっても、それほど大袈裟な話しではなく、山桜の枝が折れてイヌビワにもたれ掛かっているのでイヌビワが可哀そうだと、市に通報があったそうです。そこで市は、山桜の枝(写真の手前の枝)をバッサリと切ったのです。
この枝はずい分前から折れていて、うまい具合に垂れ下がって花が咲くので隠れた撮影スポットになっており、毎年趣向を凝らした撮影会が開かれていました。
山桜の保護活動をしている我々としては、救済相手が違うだろうと異をとなえましたが、いろいろな意見がありますからと軽くいなされました。
ところで、2019年1月の新聞記事にこんな事が載っていました。天皇退位を前にして美智子さまが退位後の事を尋ねられた際、上皇の好きなイヌビワでも植えて云々と言われたそうです。
以来イヌビワへの対応が変わってきました。今まで邪険に扱ってきたのに、雑木林の実生木を育てるようにしたのです。秋の黄葉も目当ての一つです。しかし、今年は色づく前に葉が落ちてしまい期待外れでした。
誰かのひと言でコロッと態度を変えてしまうのは如何なものかと思いますが、物事は見る方向によって全く異なる面を表すことがあります。それはむしろ当然なことかもしれません。
竹林の中の厄介者アオキも、せっせと駆除していますが、英国などでは日陰でも育つ上、朱い実をつけるので好まれているそうです。
いつの日か峯山の会でも、どこかにアオキ林を作ろう!なんて言い出す人が出てくるかも知れません。

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